一級建築塗装技能士は厚生労働大臣が個人の技能の程度を検定し証明する資格ですが、
建築施工管理技士は国土交通大臣が建築技師として必要な知識と経験を個人が有していると証明する資格です。
建築施工管理技士は受験したコースにより、一級建築施工管理技士・二級建築施工管理技士（建築）・二級建築施工管理技士（躯体）・二級建築施工管理技士（仕上げ）の別があります。
一級建築施工管理技士はゼネコンの所長クラスが保有していなければならない資格です。
二級建築施工管理技士（建築）はゼネコンの一般の監督クラスが保有していなければならない資格です。
二級建築施工管理技士（躯体）は型枠大工さん・鳶職さん・鉄筋工さんが保有していなければならない資格です。
二級建築施工管理技士（仕上げ）は塗装屋・防水屋・建築板金屋さんなどが保有していなければならない資格です。
二級建築施工管理技士（仕上げ）の国家資格を保有している人は建設業法に基ずく下記の工事の主任技術者や会社での専任技術者になることができます。（監督監理や施工管理の技術があるということです。）
◎二級建築施工管理技士（仕上げ）の国家資格保有者が技術者となれる工事職種は
1大工工事 2左官工事 3石工事 4屋根工事 5タイル・レンガ・ブロック工事 6板金工事 7ガラス工事 8塗装工事 9防水工事 10内装工事 11熱絶縁工事 12建具工事
の12工事職種です。かなり広い範囲の工事に精通しています。
わかりやすく言いますと、
1大工仕事全般 ・2左官工事は主に鏝を使った壁や床 ・3石工事とは大理石の壁 ・4屋根工事は瓦屋根、コロニアル屋根等屋根全般 ・6板金工事は庇の板金や雨樋全般 ・7ガラス工事はガラス工事全般 ・8塗装工事は屋根や壁の塗り替え ・9防水工事は屋上やベランダの防水・10内装工事はクロス張替え ・11熱絶縁は温水器などの保温 ・12建具工事は襖や扉の作成修理
以上の職種と建築全般について二級建築施工管理技士（仕上げ）の資格保有者は一定以上の知識や経験があるということを国土交通大臣が証明していると言うことです。